翻訳図書の発刊

書籍については、当事務局もしくは国立国会図書館での閲覧が可能です。

ラルフ・B・テイラー著
島田貴仁・羽生和紀監訳
『コミュニティ犯罪学』
(日本語版)

コミュニティ犯罪学
2019年11月発刊

D.リチャード・A.ブラッチンスキー・L.ノーワー編著
西村直之監訳
『ワイリーブラックウェル ギャンブリング障害 ハンドブック』
(日本語版)

ワイリーブラックウェル ギャンブリング障害 ハンドブック
2018年3月発刊

リチャード・ウォートレイ他編著
『環境犯罪学と犯罪分析』(日本語版)

環境犯罪学と犯罪分析
2010年8月発刊
本書は、日常活動理論、環境デザインによる犯罪予防、状況的犯罪予防、犯罪空間分析、地理的プロファイリング、割れ窓理論など、犯罪学における環境的観点を構成する基本的な理論、概念および技法を、この分野の先導的研究者の章別の寄稿によって一冊にまとめたものです。また、本書では、犯罪の予防、統制、捜査に従事する人々への多くの提案を行っています。
本書で提供するのは、人はなぜ犯罪者になるのかを探求する従来型の犯罪学とは違って、人はなぜ犯罪を行うのかという見方です。これらは同じ意味に聞こえますが、実際にはとても異なります。人はなぜ犯罪者になるのかを探求する際に、犯罪学者は犯罪の遠因(幼少期)に目を向けます。興味の対象は、親子関係であり、交友関係であり、学校にあります。一方、人はなぜ犯罪を行うのかを探求する際には、犯罪の近因(犯行時の状況)に目を向けます。興味の対象は、その場所や時間で犯罪が起きることを許容する環境的要因です。犯罪の近因に目を向ける理由は、この犯罪原因を変化させることによって、犯罪を未然に防止できる可能性があるからです。人が犯罪者になっていく生育環境を変えることはとても難しいことですが、犯罪が起きる場所で犯行をやめさせるべく環境を変化させることは比較的容易にできます。
わが国において、犯罪対策にかかわるすべての人々に一読をお薦めします。

※ 数に限りがございますのでご希望に添えない場合はご容赦下さい。

ローレンス・W・シャーマン他編著
『エビデンスに基づく犯罪予防』(日本語版)

エビデンスに基づく犯罪予防
2008年9月発刊
本書は、犯罪を減少させるための取組みに関する最も包括的なレビューであり、犯罪対策にかかわる政策決定者に向けてのメッセージです。
本書では、子育て技術に関する親の訓練、就学前の知的向上プログラム、学校での薬物乱用防止教育、監視カメラや街路照明の改善、犯罪多発地帯での集中的な警察活動、そして少年ブートキャンプといった600件以上の多様なプログラムを検証し、犯罪予防において何が有効で、何が無効で、何が有望かをレビューしています。犯罪予防プログラムの多くは、予防効果が不明なまま用いられているように思われます。それは効果があるかもしれないし、ないかもしれません。それどころか、有害な結果を招いたり、犯罪を誘発したりする可能性さえあります。
本書の狙いは、犯罪予防プログラムの有効性に関する既存の科学的知識を評価し、それを理解しやすい形で犯罪政策や実践活動に携わる人々に伝えること、そして、犯罪予防に関して理論的に正しい決定を下すための知識体系を提示することにあります。わが国において、犯罪対策にかかわるすべての人々に一読をお薦めします。

※ 在庫がありません。
※ 国立国会図書館に納本してあります。

スティーブンP.ラブ著
『犯罪予防 -方法、実践、評価-』(日本語版)

犯罪予防 -方法、実践、評価-
2006年3月発行
本書は、アメリカの大学・大学院の刑事司法学部または犯罪学部の多くに設けられている「犯罪予防」という講座の教科書です。
わが国には、日本語で著された犯罪心理学、犯罪社会学、犯罪学などの教科書はありますが、これらのなかで犯罪予防という応用面に紙幅を割いて論じたものは少ないのが実状です。一方、防犯住宅や子どもの犯罪被害防止といった個別具体的な事例に特化したハウツー的な書籍は最近多く見受けられますが、犯罪予防を包括的に紹介した書籍は見当たりません。そこで、犯罪予防施策をわかりやすく体系化した概説書である本書を翻訳・出版いたしました。

※ 在庫がありません。
※ 国立国会図書館に納本してあります。